映画「来る」あらすじ

田原秀樹と香奈は平凡に知り合い、結婚し、娘を授かり、分譲マンションで暮らすふつうの夫婦。秀樹は育児ブログを更新するなど、周囲からはイクメンと思われていました。けれどある時秀樹の会社の後輩が原因不明で入院した日から、秀樹たちの家にも謎の怪異が訪れます。秀樹は友人津田の紹介でライターの野崎を頼ります。さらに野崎は知り合いの霊能者真琴を紹介。真琴から「家族を大切にしたら問題が解決する」というアドバイスを受けた秀樹は激怒して帰ってしまいます。心配した野崎と真琴が田原家を訪れると、そこに謎の力が襲い掛かり、真琴の祓いでひとまず追い払うことが出来ます。そこへ真琴の姉の強力霊能者の琴子からアドバイスの連絡が。彼らは紹介された逢坂という霊能者と会いますが、その場に現れた見えない力に逢坂は倒されてしまいます。秀樹は一人で化物と立ち向かう覚悟を決め、琴子のアドバイス通りの準備を進めて待ち構えますが、そのアドバイスをした琴子は化物本人が琴子を装ったものでした。罠にはまって命を落とす秀樹。残された香奈と娘の知沙はしばらく平穏に暮らしていましたが、すぐにまた化物の気配がします。香奈はイクメンのふりをして全く役立っていなかった秀樹からはとっくに気持ちが離れていて、津田と交際中。仕事中に度々保育園に呼び出されたりすることなどから、娘を邪魔にしていました。そして再び訪れた化物から一度は逃げ出すものの追いつかれて死亡、知沙は行方不明に。二人を逃がす為に怪我を負った真琴を見て、琴子は仕事として祓いを引き受けます。そして開始される琴子が集めた全国の霊能者たちとのお祓いの儀式。化物が現れ、知沙も取り戻しますが、琴子は知沙を化物の側として流そうとします。それを野崎が必死に止め、最後は琴子も野崎の言葉を聞き入れ、野崎と真琴に知沙を託して自分は一人で化物と対峙。無事に逃げた野崎と真琴は無邪気に眠る知沙の姿にホッとするのでした。

映画「来る」感想

ごくごくふつうのカップルたちの裏側にある暗いもの、嫌なもの、笑えないことがこれまでと描かれた、意地悪で怖い映画でした。でもとても面白かったです。たぶん秀樹は最後まで自分が何が悪かったとか、妻にほとんど憎まれていたとか気付かないで死んでいったのではないでしょうか。最期に一人で化物と戦おうと決意した所は素晴らしいのですが、自分に対して普段からそういうイメージだったのだろうなと。もう少し妻と向き合っていたらと思うと悲しいです。そして彼の最期の電話の声がどちらか分からなくなる場面は最高に怖かったです。自分に置き換えてどうにも逃げ道がない所が特に。化物退治もので、頼りになる霊能者のふりをされるって一番禁じ手ではないでしょうか。結局化物は知沙の無意識の願いにひかれて出て来たように思うので、これからもあの子が化物を呼び出すんじゃないか、みたいな怖さが残っているのもよかったです。そして琴子とお祓いの場面はめちゃくちゃわくわくしました。琴子主演でシリーズものが観たいくらいです。

映画の魅力

私にとって映画は、現実を忘れて別世界に行けるというファンタジーにある異世界への扉のような存在です。笑ったり泣いたりと実生活では無邪気には出来ないような感情にも安心して身を任せられるストレス発散の実用品でもあります。