映画「団地」あらすじ

夫婦、山下ヒナ子と清治は息子を交通事故で無くして以来、老舗の漢方薬局を閉店し、半年前に団地へ引っ越してきた。物語は山下夫婦の元を真城という男が訪れるところから始まる。山下夫妻の作る生薬が必要であると言うのだ。
現自治会長の妻である行徳君子は次の自治会選挙に治を推薦する。最初は乗り気でなかった清治だったが次第に乗り気になってくる。しかし、自治会選挙の結果は君子の夫の正三が大差で再戦する。選挙から数日後、清治は君子が団地の住人と自分の人望の無さについて話しているところを聞いてしまう。ショックを受けた清治はヒナ子に自分は死んだことにしてほしいと、床下に閉じこもることを決意する。すると団地ではたちまち清治をヒナ子が殺したのではないかと噂が流れ始める。
後日、真城が同郷の者たち約5,000人分の生薬を2週間後に用意してほしいと、山下夫妻の基を訪れる。その報酬として、真城は亡くなった息子である直哉に会わせることを約束する。山下夫妻と同じく初めての子供を亡くしている真城は、自分が地球人ではないことを明かす。直哉のへその緒を持って行けば、直哉に会うことができるのだということを伝える。真城の言葉を信じたヒナ子と清治は、2週間のあいだ、生薬の加工に明け暮れた。

映画「団地」感想

団地は噂のコインロッカー。
いい意味であまり映画っぽくない映画だなと思った。色味や役者さんの演技が合間って日常風景を切り取ったような映像が流れる。特に山下夫婦の食事風景は一瞬映画であることを忘れさせる。長年連れ添った夫婦ってこんな感じになるのかと思わせるような日常とそんな日常風景には似つかわしくなく登場する非日常全開のUFOに思わず笑ってしまう。
宇宙人を演じる斎藤工が可愛い。ご無沙汰ですが言えないのがただただ可愛い。瞬きをほとんどしないのはそういう指示だったのか、それとも斎藤工の役作りのこだわりなのか……。
最後のシーンは息子さんが亡くなる前まで時間を戻したって言う解釈で正しいのだろうか。見終わった時にあー……と言うようななんとも言えない気持ちになる。面白くなかったわけではない。むしろ面白かった。日常映画と思って見ていると唐突に出てくるファンタジー要素、なんとも言えないシュールさ。終盤はもうシュールとしか言えない。ちょっと不思議な映画だった。

映画の魅力

私にとって映画とは、自分の生活では味わえない非日常を味わうことのできる時間である。こう言う人になりたい、憧れるなど自分とは程遠い人物の経験を疑似体験することができると思う。見ている間は嫌なことがあっても忘れられる。